トップメッセージ Top message
皆さまには平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
マンダムは、2027年に創業100周年を迎えます。VISION2027では、「グローバル10億人の生活者にお役立ちができる唯一無二の強みを持った化粧品会社」をありたい姿としています。本年度から始まる第14次中期経営計画(MP-14)を、「成長基盤構築期」と位置づけ、2027年以降の次の100年を見据えたターニングポイントとするべく、グループ経営を推し進めて経営基盤を強化します。グループ全体で、人財、資金、ブランドなどの経営リソースを有効活用し、経済的価値と社会的価値の創造を両立させながら多くの挑戦に取り組んでまいります。
特に本年度はMP-14の始まりの年であり、未来のマンダムグループに向けて新たな一歩を力強く踏み出す1年となります。大きな変革を私自身が先頭に立って確実に実行していく、そのような覚悟を持ち、会社もマンダムグループの社員自身も変革を進めてまいります。今までの自分たちの成功体験から脱却し、大切にするべきものは大切にしながらも変えるべきものは変え、変革に向けたチャレンジが至る所で進められている、そんなマンダムグループにしてまいります。そしてMP-14最終年度の2028年3月期には売上高1,000億、営業利益90億、共に過去最高額の達成を目指してまいります。
2024年3月期業績について
前期(2024年3月期)の売上高は73,233百万円(前期比9.2%増)となりました。これは主として日本において女性化粧品や夏シーズン品の売上が拡大したことに加え、海外その他セグメントにおいて引き続き好調に推移したこと、為替の影響がプラスに働いたことによるものです。営業利益は2,020百万円(前期比43.3%増)となりました。これは主として、好調だった海外その他セグメントが増収効果により約9億円増加したことが貢献しております。その結果、経常利益は2,981百万円(前期比35.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,601百万円(前期比171.4%増)となりました。セグメントごとの経営成績(売上高は外部顧客への売上高)は次のとおりであります。日本における売上高は38,010百万円(前期比6.3%増)となりました。これは主として、女性化粧品が1年を通して好調だったことと、夏場を中心に例年より気温の高い期間が長く夏シーズン品の売上が拡大したことによるものです。利益面においては、広告宣伝費の追加投資や原材料高騰の影響を受け、営業利益は79百万円(前期比71.7%減)となりました。インドネシアにおける売上高は14,708百万円(前期比3.7%増)となりました。これは主として、インドネシア国内での売上は伸び悩んだものの、円安により売上高の円換算額が増加したことによるものであります。利益面においては、原価率の上昇に伴う売上総利益の減少により、営業損失は770百万円(前期は676百万円の営業損失)となり、損失額が拡大しました。海外その他における売上高は20,513百万円(前期比20.0%増)となりました。これは主として、東南アジア各国で売上高が堅調に推移したことによるものであります。利益面においては、売上総利益の増加と為替影響により営業利益は2,710百万円(前期比50.3%増)となりました。
当期(2025年3月期)につきましては、日本においては収益性改善のための抜本的な構造改革に取り組み、インドネシアにおいても事業再生に向けた構造改革を推進してまいります。これらの取組費用を計上するため、当期は大幅な営業減益を見込んでおりますが、来期以降はこれらの取組成果を業績に反映する形でお示しできるよう、グループ一丸となり取り組んでまいります。
最後に、皆さまにおかれましては、引き続きこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年6月
代表取締役 社長執行役員
西村 健