マンダムの研究開発分野 Mandom's Research and Development Fields
頭髪・頭皮科学
頭髪・頭皮は、気候や流行など生活者を取り巻く外的環境や、加齢など生活者自身の内的変化が大きく影響する分野です。
日々変化し、新たに発生する生活者のウォンツ(欲求)や悩みに応え続けるため、マンダムは生活者の視点に立ち、大胆かつ革新的な商品を開発するための研究開発に取り組んでいます。
主な研究対象は、「ヘアメイク領域(ヘアスタイリング商品、ヘアカラー商品)」と「ヘアケア領域(ヘアケア商品、スカルプケア商品)」の二本柱です。 「ヘアメイク」は、頭髪を理想のヘアスタイルや色に仕上げること、「ヘアケア」は頭髪や頭皮を清潔に保つことや、ダメージからの保護・補修によって髪本来の健やかな状態を保つことを目的にしています。
研究例1:ヘアスタイリング
頭皮から発生する皮脂成分が、ヘアスタイルを崩す一因になっている新たな事実を発見。さらに、皮脂成分を吸着することで頭髪の崩れを防ぎ、かつスタイリング力も併せ持つパウダースタイリング成分を見出しました。これにより、同成分が毛髪同士をひっかけて整髪する新たな技術を確立。軽く自然な仕上がりと、高いキープ力の両立が実現しました。
研究例2:ヘアカラー
白髪染め用のヘアカラーリンスには塩基性染料が多用されますが、多く配合すると手や顔などの皮膚も染まってしまう課題がありました。課題解決するべく原料探索を行ったところ、塩基性染料のひとつである「塩基性青 124」に「毛髪は染まり、皮膚は染まりにくい」という特性があることを突き止めました。「塩基性青 124」を応用したヘアカラーリンスでは、高い染色性を維持したまま放置時間の短縮を可能にしました。
研究例3:ヘアケア
ヘアオイルにおいて、オイル(油分)と水を共存させた処方を開発。ヘアオイルは一般にほぼオイルのみで構成され、ツヤを出す美髪効果がある一方、水を配合することができず、ダメージを受け水分が不足した毛髪には対応しきれないという課題がありました。マンダムは、特殊な乳化技術を採用することにより、ヘアオイルでありながら水分補給が可能な処方を開発。オイルがもたらす美髪効果と、水がもたらすうるおい感を実現させました。
- マンダムと京都大学、毛髪の内部で湿気に強い結合を形成することで、ヘアスタイルを自然な仕上がりのままキープする整髪技術を開発
- 細い毛髪をしっかりセット・長時間維持できるヘアワックスの技術開発に成功
- ストレスが毛髪や頭皮に悪影響を与えることを発見
- ケラチノサイト成長因子様ペプチドが頭皮をやわらかくする効果を発見
- ダメージを受けやすい男性頭皮の実態と、頭皮化粧水による改善効果を明らかに
- 高湿度環境が毛髪への頭皮脂の移行を促進させることを発見
- 毛髪の超微細構造の元素解析に初めて成功
- 男性の加齢毛研究から「ミドルの頭皮脂は『粘り』が上昇、頭髪のボリューム感を低下させることを発見。」
- “ジェルを揉み込むと泡に変わる”ヘアカラー技術を開発