マンダムの研究開発分野 Mandom's Research and Development Fields
皮膚科学
皮膚科学は、化粧品業界において先進的な研究開発が最も盛んな分野のひとつですが、マンダムも独自の研究開発とそのベースとなる基礎研究、さらには生活者の意識調査にも力を入れています。
マンダムはこれまで、男性・女性の肌状態に関する調査・研究を継続的に行い、それぞれの肌に特有の状態があることを明らかにしてきました。特に、男性に関しては化粧品業界の中でもいち早く本格的な調査・研究を実施してきました。女性とは異なる特性があることを突き止め、近年では肌状態から受け取る「見た目の印象」までも考慮した研究開発を行っています。また、女性についても性周期と肌状態の関係に着目した研究で、新たな知見を見出しています。
生活者それぞれの実態把握に努めた上で、生活者が求める肌を実現するような独自技術の確立を追求しています。
研究例1:男性スキンケア
見た目の印象向上につながる商品の開発に応用するため、「印象肌研究」に取り組んでいます。30~40歳代のミドル男性の「若々しい印象」が肌の「明るさ」に左右され、適切なスキンケアによって印象を改善できることを明らかにしました。また、10~20歳代のヤング男性においても、「清潔感がある」という印象が、特にほほや額の凹凸や毛穴、肌色(明るさ・ムラ)と密接な関係にあることを発見しました。
研究例2:女性スキンケア
30歳代前後の女性の性周期と肌状態の関係を調査し、体温の高温期に皮脂分泌量が多く、肌のバリア機能が低いこと、さらに肌がくすみ、毛穴が目立ちやすくなることを確認。肌老化とは異なる、この年代の女性特有の一時的な変化があることを明らかにしました。それに対し、ライスミルク由来の「フィチン酸」に、高温期における一時的な肌の劣化(皮脂分泌量と経皮水分蒸散量の増加、肌のくすみ)を改善する働きがあることを見出しました。
研究例3:皮脂腺の構造・機能メカニズムの解明
皮脂を分泌する「皮脂腺」に関して、メカニズムの解明や新たな評価法の確⽴を進めています。ヒト皮脂腺を観察可能な状態で取り出し、その内部の皮脂の3次元配置を観察することに成功したほか、さらに、ヒト皮脂腺で生成された皮脂量を数値化することで新たな評価法を確立しました。
- 清涼成分「l-メンチルグリセリルエーテル」にTRPV1の活性を抑制する効果を発見
- アルムKが細胞の感覚センサーTRPV1、TRPA1の活性を抑制することで、痛みや刺激を感じにくくすることを発見
- 40歳前後女性の“夕方のお疲れ顔”には「毛穴の目立ち」「くすみ」の見た目の悪化が影響することを確認
- マンダムと医薬基盤・健康・栄養研究所、日本で初めて細胞の感覚センサーであるTRPM4が表皮角化細胞の免疫反応を制御していることを確認
- 皮膚浸透性が高い微細カプセル製剤「バイセル」の開発に成功
- 「ボタンエキス」が紫外線による炎症を抑制することで、美白効果を実現することを発見
- 低分子ヒアルロン酸の「荒れ肌改善効果」を発見
- “見た目の印象”についての研究
- 男性特有の“肌のギラつき”の発生メカニズムを解明
- 「現代日本人男性のスキンケアに関する意識と肌の実態に関する調査」 マンダムが初めて男性の肌実態を調査
- 芍薬(Paeonia lactiflora Pallas)エキスの紫外線による皮膚傷害の抑制効果を 明らかにし、そのDNA損傷修復機能の活性化メカニズムを解析