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知られざる実態を徹底解明
体臭は体のあらゆる部分から発生しますが、
その中で「ワキ」は発汗量も多く、多くの男性がニオイを最も気にする部位となっています。
マンダムでは、2006年より男性の体臭について研究を重ね、さまざまな知見を得てきました。
ここでは、「ワキ臭」に関する発見について紹介します。
マンダム研究員による
「嗅覚測定」で分類した
ワキ臭7タイプ
-
M 型
ミルクタイプ -
A 型
酸タイプ -
C 型
カレースパイス
タイプ -
K 型
カビタイプ -
E 型
蒸し肉タイプ -
W 型
生乾きタイプ -
F 型
鉄タイプ -
Other
その他
マンダムの研究員が被験者のワキを直接鼻で嗅ぐ「嗅覚測定」で評価したところ、日本人のワキ臭は7つのニオイタイプに分類されることがわかりました。(※1)
ひとくちに「ワキ臭」といっても、さまざまなタイプが存在するのです。
では、どのタイプの割合が多いのか、またそれぞれにどのような特徴やニオイの強さの違いがあるのか。
さらに詳細な調査を進めました。
(注)個々のワキのニオイはこれらのうちのどれかひとつのタイプで構成されているわけではなく、この7タイプのうちの複数のタイプが混ざることによって、個人それぞれのニオイが構成されています。
ワキを直接嗅いで発見した 男性ワキ臭の実態
1
「ミルクタイプ」が約4割。
「酸っぱい」「カレースパイス」も多い
7つのニオイタイプの割合を調べたところ、ミルクのようなニオイがする「ミルクタイプ」(M型)が最も多く、次いで酸っぱいニオイの「酸タイプ」(A型)、「カレースパイスタイプ」(C型)が続き、これら3つのタイプで8割弱を占めることがわかりました。
(被験者のワキ臭に含まれる各タイプの存在割合を、合計が100%となるように10%刻みで評価)(※2)
2
タイプごとに
ニオイの強さは異なる
日本人男性の主なワキ臭タイプである「ミルクタイプ」(M型)、「酸タイプ」(A型)、「カレースパイスタイプ」(C型)のニオイ強度を比較するため、それぞれのニオイをメインに持つ10〜20歳代の男性41名を官能評価したところ、C型・A型の強度が高く、特にC型をメインに持つ男性は他のワキ臭タイプをメインに持つ人と比べてワキ臭が強いことがわかりました。(※1)
3
ニオイは
年代によって変化する
10~60歳代の被験者をワキ臭のタイプ別に振り分け、年代別で比較したところ、10~20歳代は「酸タイプ」(A型)、「カレースパイスタイプ」(C型)の割合が多いことがわかりました。
一方、30歳代以降はその割合が減少し、それに伴い「ミルクタイプ」(M型)が増加する傾向が見られました。(※1)
4
ワキ臭が一番強いのは
10~20歳代男性
ワキ臭の強度を年代別で調べたところ、10~20歳代で最も高く、30歳代以降は減少する傾向にありました。
つまり、10~20歳代のワキ臭レベルの高さは、ワキ臭強度の高い「酸タイプ」(A型)、「カレースパイスタイプ」(C型)の存在率の高さによるものであることが推測されます。
しかし、一方で高齢者でも強度の高い被験者は存在し、同世代でも個人差が大きいと言えます。(※1)
5 9割以上が「他人に感じられる」ニオイを持っている
10~60歳代の「ワキのニオイの強さ」を6段階で評価したところ、3割以上が強度4以上の強いワキ臭を持っており、さらに強度3以上を合わせると、9割以上が他人に感じられる程度のニオイを持つことがわかりました。(※1)
-
- ニオイ強度5の
イメージ - 残り香が感じられる
程度のニオイの強さ
- ニオイ強度5の
-
- ニオイ強度4の
イメージ - 人とすれ違う時に
他人にも感じられる
程度のニオイの強さ
- ニオイ強度4の
-
- ニオイ強度3の
イメージ - エレベーターや満員電車などの
密接状態になると他人にも
感じられる程度のニオイの強さ
- ニオイ強度3の
分析しているのは、
タフな“ニオイ研究員”たち!
ヒトの嗅覚を活かした体臭研究
体臭研究はタフな仕事です。「スパイスのようなニオイ」「酸っぱいニオイ」など、実際に人がどのようなニオイを感じ取っているか。それは機械では判別できないため、人間の嗅覚で判断する必要があります。マンダムは、「臭気判定士」の国家資格をもつ研究員を中心に特別な訓練を受けた研究員たちが、ワキをはじめとするさまざまな部位のニオイを嗅ぎ、それらの特徴をプロファイルしています。その数は、年間約200人分に達します。かすかなニオイの違いを嗅ぎ分けるために、高い集中力が求められます。
独自の指標と研究チームの結束力
ニオイの評価項目は、治験データから13項目に及ぶ独自の指標を作成し、ニオイの測定と評価を行っています。
一人の被験者に対し、複数の研究員がチームを組んでニオイを測定し、その結果を総合的に評価することで、ニオイ判定の精度を高めています。
日本人男性のワキ臭実態がわかったが、
そもそもなぜワキ臭(汗臭)は
発生するのか?
「ワキ臭(汗臭)」の発生メカニズム
- 1
- エクリン汗腺から汗が分泌されます。
エクリン汗腺は全身に分布しています。
- 2
- アポクリン汗腺から汗が分泌されます。
アポクリン汗腺はワキや乳輪など
体のごく一部に分布しています。
- 3
- 皮脂腺から皮脂が分泌され汗と混ざり合います。
汗や皮脂にはニオイはありません。
- 4
- 皮膚にいる常在細菌が、
汗や皮脂をエサとして代謝・分解し増殖します。
代謝・分解した後の排出物がニオイです。
ワキのニオイ対策、
ポイントは3つ
ワキのニオイ対策のポイントは
- 1
- ニオイの元になる
汗を抑える
- 2
- 汗をニオイに変える
菌を殺菌する
- 3
- 発生してしまった
汗・ニオイをふき取る
汗をかく前
密着度が高く、しっかり汗を抑えて殺菌し、防臭できるデオドラント剤がおすすめです。
汗をかいた後・ニオイが発生してしまった後
ボディペーパーで汗やニオイをふき取るのが効果的です。
その後に、ロールオンなどを使うことでよりよいニオイケアが期待できます。
※1
- 調査対象者
- デオドラント剤の使用経験者18~68歳の健康な日本人男性118名
- 調査期間
- 2006年8月18日~2006年8月25日
- 調査条件
- 無香料石鹸で腋窩(えきか=脇の下)を洗浄後、無臭のシャツを着用し、
24時間経過後の両ワキのニオイを、2~3cmの距離から直接官能評価した。
※2
- 調査対象者
- 20歳代と40歳代の日本人男性87名
- 調査期間
- 2014年7~8月、2015年7~8月
- 調査条件
- 無香料石鹸で腋窩(えきか=脇の下)を洗浄後、無臭のシャツを着用し、
24時間経過後の両ワキのニオイを、2~3cmの距離から直接官能評価した。