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コミュニティ参画・発展 動物実験代替法の取り組み2016.02.04
日本動物実験代替法学会 第28回大会が開催されました
2015年12月10日(木)から12日(土)にワークピア横浜にて、日本動物実験代替法学会 第28回大会が開催されました。
近年の化粧品に対する安全性意識の高まりのなか、より安全・安心な製品開発を進める上でさまざまな評価技術が求められます。わたしたちマンダムにおいても動物実験を実施しない方針を表明しており、本大会のシンポジウムのひとつである「マンダム動物実験代替法国際研究助成研究報告会」を担当して技術情報を発表するとともに、新たな評価技術導入の検討にむけた情報収集などを目的に参画いたしました。
本シンポジウムでは、第7回(2014年度)助成研究テーマの終了報告と第8回(2015年度)助成研究テーマの経過報告を各先生方にご講演いただきました。
~ご講演いただいた方々(写真左より:敬称略)~
- 山影康次(大会長/一般財団法人食品薬品安全センター秦野研究所代替法試験部部長)
- 石田誠一(第8回助成テーマ経過報告者/国立医薬品食品衛生研究所薬理部第三室室長)
- 吉門崇(第7回助成テーマ結果報告者/国立研究開発法人理化学研究所イノベーション推進センター杉山特別研究室)
- 井上恭仁雄(株式会社マンダム製品保証部部長)
- 小名俊博(第7回助成テーマ結果報告者/九州大学大学院農学研究院准教授)
- 吉成浩一(第8回助成テーマ経過報告者/静岡県立大学薬学部衛生分子毒性学分野教授)
- 小島肇(学会会長/国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター安全性予測評価部第二室室長)
- 秋山伸二(株式会社マンダム製品保証部薬事管理室室長)
また、同大会でのポスター発表として、化粧品を使用した時の眼や皮膚における不快な感覚刺激に対する評価法の開発および製品への応用について発表いたしました。(写真はポスター発表の様子)
詳しくは、以下のニュースリリースをご参照下さい。
ニュースリリース:マンダム、メントールによる鎮痛のメカニズムを解明(PDF)
[コメント] 株式会社マンダム 製品保証部 部長 井上恭仁雄
近年、世界各国で動物実験代替法の開発が活発になっています。化粧品の開発においては代替法の活用やヒトを用いた評価により安全性の確認を行っていますが、さらなる安全性の確認のためには、より進んだ動物実験代替法の開発が必要であり、マンダムでは、現在、「3Rs※」の中でも「Replacement」に着目した代替法の開発に取り組んでいます。
マンダムが2007年から実施している研究助成は、世界における代替法分野の研究の活性化につながるものであります。今後とも企業の社会貢献の一助を担いながら、生活者のみなさまの安全・安心を追及してまいります。
※3Rs:動物実験の適切な施行の国際基準のこと
参考:マンダムの動物実験代替法に関する取り組み