サステナビリティニュース Sustainability News
コミュニティ参画・発展 教育支援の取り組み2019.11.15
スーパーグローバルハイスクール大阪府立千里高等学校 秋休み企業訪問研修2019
10月4日(金)、大阪府立千里高等学校の生徒7名が来社され、秋休み企業訪問研修2019を開催しました。
スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)とは
文部科学省では、2014年より、高等学校などにおいて、グローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図る「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業を推進しています。
SGH指定校である大阪府立千里高等学校さまでは、以下の構想を掲げて活動されています。
【構想名】
グローバル・マネジメント力を備えたリーダーの育成計画
【目的】
国際的な課題について、ステークホルダーがWin-Winの関係となるような提案を行う力であるグローバル・マネジメント力を備えたリーダーを育成するための教育課程の研究開発。
【目標】
生徒に対し、次に掲げるグローバル・マネジメント力を育成することを目標とする。
- 高い社会貢献意識
- 国際的課題についての多面的な視点と深い理解
- 国際的課題について他者と連携・協調しつつ探究する力
- ステークホルダーがWin-Winの関係となるよう柔軟かつ創造的な提案を行う力
- 高いレベルのコミュニケーション・ツールとしての英語力
また、同校は、2017年8月26日に公立高等学校としては初めて国連グローバル・コンパクト(UNGC)に署名し、UNGCの4分野(人権、労働、環境、腐敗防止)10原則への支持を表明され、以下の独自目標を掲げられています。
- 将来における最善の実践を進めるための新時代を築いていく考え抜かれたリーダーシップ養成のために、SDGs(持続可能な開発目標)に深く関連した地球的課題に関する教育プログラムと授業を生徒に提供すること。
- 生徒による研究成果を発表・公表することを通して、様々な人々が持続可能性について学ぶ機会を提供すること。
今年の研修内容と質疑応答
大阪府立千里高等学校さまのSGHプロジェクトへのご協力は、今年で4年目になります。
今回も本社3階のマンダム史料館を会場に使用し、以下の内容にて研修を行いました。
- マンダムグループのご紹介(企業理念、概要、歴史など)
- CSRの考え方について
- 最近の環境問題について
- マンダムの環境問題への取り組みについて
- 質疑応答と意見交換
事前のお打ち合わせにて、今回は「環境問題と企業の取り組み」について、マンダムの取り組み事例などを紹介しながら質疑応答や意見交換を実施して欲しいとのご依頼をいただきました。国内外の具体的な環境問題の事例については、昨年の12月に実施したサステナビリティ勉強会の内容も盛り込みながら気候変動による温暖化の問題や、パーム油問題、森林破壊の問題、海洋プラスチック汚染問題、などについて解説し、その後、それらの環境問題に対するマンダムの取り組みについて説明しました。
生徒の方々は、環境問題と企業の取り組みについてある程度学んでいたこともあってか、こちらからの「FSC」という言葉を知っているかという質問には、7人中7人がその内容を知っているとのことで、若い世代の環境問題への意識の高さが伺えました。
また、生徒からの質問や意見では、「マイクロプラスチックビーズの対応以外にプラスチックで対応していることはあるか?」という質問や、「SDGsについて調べるなかで、生分解性プラスチックに対応している企業が、まだほとんど無いと感じている」など、プラスチック問題についてしっかりと勉強されている生徒もいらっしゃいました。
企業の社会的責任として求められていること
企業に対する期待や要請に対して、CSRの基本考働である社外の多様な有識者や団体、研究機関などの方々との意見交換や対話を通じた取組みを進めている中で、今回のような高校生など若い世代の意見や考え方に触れることは、今後の「潮流」を予測することが可能となり、サステナビリティ(持続可能な社会の実現)にむけた若い世代の意識が年々高まっていることも実感することが出来ます。
今後もこうした社外との取り組みを通じて、マンダムグループの考働原則のひとつである「社会との共存・共生・共創」に基づくCSR推進活動の展開を強化してまいります。
[コメント] 大阪府立千里高等学校 教諭 宮野 伊津子さま
先日はお忙しい中、本校生のために様々なお話を聞かせていただきありがとうございました。環境問題について、私たちは消費者の視点で日々取り組んでいますが、今回企業の立場から貴社が環境保護と利益追求の間でいかに大変な努力をされているのかを垣間見ることができ、多くのことを学ばせていただきました。生徒たちもこの経験を探究活動に様々な形で活かしていくことと思います。今後も引き続きご協力いただきますようお願いいたします。