Company Information企業情報
Galleryギャラリー
夏のスポーツは、
体温上昇との戦いだ!
暑い夏の屋外でのスポーツは熱中症のリスクが高まるため、十分な注意が必要ですよね。朝や夕方の比較的涼しい時間帯を選んでなるべく短時間で切り上げたり、常に水分補給を行うなどの心がけが命を守ることにも。特に今年は感染症予防のため夏でもマスクは必須ですが、気温と湿度が高いときにマスクをするとそれだけで熱中症のリスクは高まるといわれています。
マスクの素材にもよりますが、口や鼻から放出されず熱が体にこもったり、マスクの中の湿気でのどの渇きを感じにくくなるためです。そんな状態で走るのは熱中症だけでなく酸欠を起こす可能性も高まり、危険度MAX。
夏に屋外を走る場合は、なるべく気温の低い時間帯に人通りは避けてマスクはせずに走るか、通気性速乾性の高い素材の布などをマスク代わりにするなど、自分の体のために最善の工夫をしたいところです。
ゴール地点では、
39℃の高熱状態!?
長距離走やマラソンで走り続けていると体が熱くほてって汗が出てきます。このとき、実際に体温は上がっています。エネルギーを燃焼し続けているのですから当然のことですが、マラソンランナーの場合、走り始めの深部体温は37℃でも42.195kmのゴール地点では39℃ぐらいまで上がるといわれています。ゴールするときにはまさに高熱レベル。そのため、走る前と後、走行中もクールダウンが重要なのです。
汗は走って上がった体温を下げるために出るわけですが、夏の日にマラソンでランナーが走りながらスポンジで汗を拭く光景を目にします。これは汗を拭くことで肌に直接風があたり、より熱を蒸散しやすくなるからだといいます。マラソン中に氷水を頭にかけながら走るのも体温を下げる工夫なのです。逆に、冬のマラソンで心配されるのが低体温症。走ることによる体の発熱よりも外気や発汗によって熱が奪われるスピードが早ければ、体温が奪われて低体温になるのです。無事にゴールした後で急激な低体温を引き起こすこともあり、ゴール後のランナーにブランケットがかけられるのはそのためです。
メントールが導く、
クールなバーチャル空間
私たちの体は、外がどんな環境でも37℃前後に保たれています。たとえば、外気が暑いときには汗を出して体の熱を放出し、逆に寒いときには体内で熱を作り出します。これは、自分の意志ではなく体内の自律神経が働くことで無意識のうちに行われています。自律神経は体を守るために備わったシステムなのです。
そして、その温度を感知するセンサーがTRP(トリップ)チャネル。体中の細胞にいろいろなTRPチャネルがあって、私たちは外気や触ったモノの温度を感じています。ちなみに、暑い夏にミントタブレットを食べたり、ミントの香りを嗅ぐとスーッとして涼しく感じるのは、ミントに含まれるメントールという成分がTRP(トリップ)M8(エムエイト)というTRPチャネルに反応するため。
このTRPM8は、約25℃以下の温度に反応して涼しいと感じさせるセンサーなのですが、温度だけでなくメントールにも反応するため、涼しい~と感じるのです。脳が「涼しい」「クール!」と感じるバーチャル空間にいる状態で、実際に体温は下がっていないので使い過ぎには注意して。メントールで快適に感じてもこまめな水分補給は忘れずに!